新築住宅の基礎工事では、ミリ単位の精度が求められます。

わずかな誤差が、建物全体の品質や耐久性に影響を及ぼすからです。

特に基礎の高さや水平レベルは、上部構造の施工精度を左右します。

渚興業では、最新の測量機器と熟練の技術で高精度な施工を実現しています。

今回の桜井市T様邸では、特に精密な寸法管理にこだわった基礎工事を行いました。

T様邸の敷地条件と施工計画

桜井市の住宅地に位置するT様邸の建築現場です。

周囲には既存の住宅が立ち並び、限られたスペースでの施工となります。

敷地調査と地盤調査の結果をもとに、最適な基礎形状を設計しました。

近隣への配慮を第一に、綿密な工程計画を立てて工事を進めます。

安全管理と品質管理を両立させながら、効率的な施工を目指します。

鋼製山留めによる掘削工事

T様邸の基礎工事では、鋼製山留め工法を採用しました。

山留めとは、掘削時に周囲の土が崩れるのを防ぐ仮設の土留め壁です。

鋼製の型枠を地中に打ち込み、強固な壁を形成します。

この工法により、深い掘削でも安全に作業を進めることができます。

隣地への影響を最小限に抑えながら、必要な深さまで掘削を行います。

 砕石地業と転圧作業

掘削完了後は、砕石を敷き詰める地業工事に移ります。

良質な砕石を選定し、設計厚さ分を均等に敷き詰めます。

ランマーやプレートコンパクターで入念に転圧を行います。

転圧回数を記録し、十分な締固めが行われたことを確認します。

均一で強固な支持地盤が、基礎の安定性を支える基盤となります。

防湿シートと捨てコンクリート

砕石地業の上には、防湿シートを全面に敷設します。

地面からの湿気を遮断し、基礎コンクリートの品質を保護します。

シートの重ね代は十分に確保し、隙間なく施工します。

その上に捨てコンクリートを打設し、作業面を平滑に整えます。

この捨てコンは、墨出しや配筋作業の基準面として重要な役割を果たします。

ベースコンクリートの打設工程

鉄筋の配筋検査が完了したら、ベースコンクリートの打設です。

生コンクリートは、指定された配合で製造されたものを使用します。

ポンプ車を使用し、効率よく均等にコンクリートを流し込みます。

バイブレーターで十分に締固め、内部の気泡を完全に除去します。

表面は平滑に均し、次の立ち上がり工程に備えた仕上げを行います。

立ち上がり基礎の施工

ベースコンクリートの養生期間を経て、立ち上がり部分の施工に進みます。

型枠を設置する前に、基準墨の位置を正確に出します。

型枠は垂直精度を厳密にチェックしながら組み立てます。

アンカーボルトの位置も設計図通りに正確に配置します。

型枠内に鉄筋を配置し、かぶり厚さを確保しながら結束します。

玄関土間と立ち上がりの一体施工

玄関土間部分は、建物の出入り口として特に重要な箇所です。

立ち上がり基礎と同時に施工することで、強固な一体構造を実現します。

土間部分の配筋も丁寧に行い、十分な強度を確保します。

コンクリートの打設は、立ち上がりと土間を連続して行います。

一体で施工することで、継ぎ目からの水の侵入を防ぎます。

精密な寸法測定と品質確認

渚興業の基礎工事で特徴的なのが、徹底した寸法管理です。

専用のレベル測定器を使用し、基礎の高さを正確に測定します。

測定結果は写真とともに記録し、品質の証明として保管します。

設計寸法との誤差を確認し、許容範囲内であることを検証します。

この厳格な管理により、高品質で精度の高い基礎が完成します。

型枠解体と仕上がり確認

コンクリートが十分な強度を発現したら、型枠を解体します。

解体作業は、コンクリート表面を傷つけないよう慎重に行います。

型枠を外した基礎は、美しく滑らかな仕上がりとなっています。

ひび割れや欠損がないか、全面を目視で確認します。

基礎の各部寸法を再度測定し、施工精度を最終確認します。

複雑な形状の基礎施工技術

T様邸の基礎は、建物の間取りに合わせて複雑な形状となっています。

各部屋の配置に応じて、基礎の立ち上がりも細かく区画されています。

このような複雑な基礎では、型枠の精度がより重要になります。

経験豊富な職人が、図面を正確に読み取りながら施工を進めます。

継ぎ目の処理も丁寧に行い、構造的な一体性を確保します。

設備配管との連携施工

基礎工事と並行して、設備配管の準備も進めます。

給水管や排水管が通る部分には、あらかじめスリーブを設置します。

電気配線用の配管も、基礎工事の段階で適切に処理します。

設備業者との綿密な打ち合わせにより、スムーズな連携を実現します。

後工程での手戻りを防ぎ、工期短縮にも貢献します。

養生期間中の品質管理

コンクリート打設後の養生期間は、品質確保の重要な時間です。

特に冬季や夏季は、温度管理に細心の注意を払います。

乾燥によるひび割れを防ぐため、適切な散水を行います。

養生シートで覆い、急激な温度変化から保護します。

設計強度が十分に発現するまで、次の工程には進みません。

環境への配慮と近隣対策

工事期間中は、周辺環境への配慮を徹底します。

工事車両の出入りは、交通量の少ない時間帯を選びます。

騒音や振動の発生する作業は、時間帯を限定して行います。

現場周辺の清掃も毎日実施し、清潔な環境を維持します。

近隣の方々とのコミュニケーションも大切にしています。

基礎完成後の最終検査

すべての工程が完了したら、最終検査を実施します。

基礎全体の寸法、水平レベル、垂直精度を総合的に確認します。

アンカーボルトの位置や突出長さも、規定通りか検査します。

表面の仕上がり状態や、ひび割れの有無も細かくチェックします。

検査結果を記録し、上部構造の施工に引き継ぎます。

渚興業の技術力と信頼性

渚興業は、数多くの基礎工事実績を持つ専門業者です。

最新の技術と伝統的な職人技術を融合させた施工を行います。

品質管理と安全管理を徹底し、無事故での完工を目指します。

お客様の大切な住まいの基礎を、責任を持って施工します。

完成後も長く安心して暮らせる住宅の土台を提供します。

桜井市T様邸の基礎工事は、高い精度と品質で完成しました。

複雑な形状の基礎も、熟練の技術により正確に施工されました。

厳格な寸法管理と品質検査により、信頼性の高い基礎が実現しました。

この強固な基礎の上に、T様ご家族の理想の住まいが建ち上がります。

新築住宅の基礎工事は、実績と信頼の渚興業にお任せください。

確かな技術力で、お客様の住まいづくりを全力でサポートいたします。